『岩崎史奇のコントな文学』

 『笑い』と『人間』を書いているコント文学作家です!

コントな文学『100点のなんでやねん』

子供の頃からお笑いを見るのが好きで特に関西芸人が大好きな東京生まれ、東京育ちの一般男性。

そんな東京人の俺にとって『なんでやねん』は憧れの言葉です。

標準語で育った為、関西弁イントネーションの『なんでやねん』は本当に難しい。

関西人の前で『なんでやねん』は恐縮してとても言えない。

だからこそキング・オブ・ツッコミワードである『なんでやねん』と言いながらツッコミたいと夢見るのです。



大阪生まれ、大阪育ちの女性と付き合う事になりました。

関西弁の女の子と付き合ったら俺も関西弁が上手く喋れるようになるかな?
いつか違和感無く『なんでやねん』が言える日が来たらいいな…
彼女に『なんでやねん』をレクチャーしてもらいました。



「なんでやねんっ」
「イントネーションがちゃうわ。20点」


「なんでやねん~」
「下手やなぁ…15点」


「なんでやね~~ん」
「きしょいわ…1点」


「なんでやねぇん」
「センス無いなぁ…5点」


『なんでやねん』で大事なのはイントネーションだけやない。
気持ちも大事やねん。
ホンマに心の底から『なんでやねんっ』て思いながら言わなあかんっ」


「そっかぁ…難しいなぁ…
いつか『なんでやねん』で100点取ったら君にプロポーズしようかな」


「なんでやねんっ、アホか」・・・



・・・1年後。

「赤ちゃんできたみたいや」


「え?マジで!?」


「せやから別れて」


「なんでやねんっ」


「今の『なんでやねん』は100点やったわ~」


「うん、無意識に発した『なんでやねん』だったけど会心の『なんでやねん』が決まったって実感してる。
君が練習に付き合ってくれたおかげかな」


「赤ちゃんも別れても『ボケ』やで。
でもボケたおかげで100点のなんでやねんを取らせてあげたからプロポーズしてな」・・・



・・・「という経緯で友香さんにプロポーズしました。
お父さん、友香さんを僕にください。お願いします」


「なんでやねん。どんな経緯やねん」
生粋の大阪人である彼女のお父さんは呆れた後に「アホやなぁ」と笑って結婚を許してくれた・・・



・・・「そんな感じでお父さんと結婚して今に至るなぁ…」

「なんでやねんっ」

東京生まれ、東京育ちの中学生の娘が私達夫婦の馴れ初めを聞いて120点の『なんでやねん』を叩き出した。