コントな文学『佐倉莉子(Fカップ)と密室殺人事件』
私の名前は佐倉莉子。大学二年生。
冬休みにスキーを楽しむ為、友人と雪山の山荘に宿泊している。
そして私達が宿泊する山荘で殺人事件が起きた。
殺されたのは同じ宿泊客の大学教授の男。
どうやら密室殺人らしい…
偶然、山荘に宿泊していた高校生探偵の工藤新二君が事件を解決する為に山荘内にいる全ての人間(従業員3名と宿泊客9名)を食堂に集めた。
「犯人は、この中にいます」
お決まりの決めゼリフを言い放った直後、高校生探偵が私の胸をチラ見した事に気付いた。
え?今、このタイミングで?
私はニットのセーター✕美人女子大生✕バストFカップという無双の組み合わせ。
健康な男子高校生には刺激が強すぎる。
無理もないか…
ちなみに男というバカな生き物は女性に気付かれないように胸をチラ見しているようだが基本的にバレている。
特にバストが豊満な女性程、胸をチラ見される経験値が多いので察知能力に長けているのだ。
「犯人は・・・この山荘のオーナーの川村さん。
あなたです」
言い終わりに高校生探偵はまた私の胸をチラ見した。
そして高校生探偵はオーナーの川村さんが行った密室殺人のトリックを説明し始めた。
もちろん説明中にも私の胸を何度かチラ見している。
オーナーの川村さんが犯行を認めた。
川村さんが殺人の動機を私達に話し始める。
殺害した大学教授の男とは旧知の知り合いらしい…
川村さんの話を聞きながらも高校生探偵は私の胸を3回チラ見した。
そして…
ま、まさか…
あなたまで?
犯人の川村までもが私の胸を確実にチラ見した。
ねぇ、状況分かってる?
あなた、殺人事件を起こしたのよ?
おっぱいチラ見してる場合じゃないのよ?
*
警察が到着した。
川村に手錠が掛けられる。
見納めって訳ですかい?
連行される際、川村は最後のチラ見をした。
川村が捕まり事件は解決したが、個人的には高校生探偵もチラ見し過ぎ罪で一緒に逮捕してほしかった。
そういえば、殺害された大学教授のおじさんにも山荘の廊下ですれ違った時、胸をチラ見されたわ。
私は改めて思う。
男って本当、バカな生き物ね。