『岩崎史奇のコントな文学』

 『笑い』と『人間』を書いているコント文学作家です!

『今日も世界で誰かが虚しくなっている。一人娘編』


『今日も世界で誰かが虚しくなっている。一人娘編』



一人娘の彩が幼稚園の年長さんになる年に妻の亜希子が他界した。


それから20年。


まるで死んだ亜希子の生き写しのように彩は美しい女性に成長した。


そして男手一つで大切に育てた彩は昨年、義理の息子になった裕一君と結婚した。


今日は彩と裕一君が結婚して初めて迎えた亜希子の命日だ。


例年よりも早く満開になった庭の桜は、亜希子が彩と裕一君を祝福する為に咲かせたように思えた。



特別な日に3人で食べる為に特上の寿司を注文した。


注文した寿司を受取りに私1人で家を出たが、すぐにサイフを忘れた事に気付いて取りに戻ると、彩は裕一君に後ろから抱きつかれ両手で豊かに実った両乳を揉まれていた。


亜希子の生き写しのように美しい女性に育った彩の両乳が揉まれていた。


再婚もせずに愛情を注いで育てた一人娘の彩が揉まれていた。


再婚しようと思ったらそれなりにチャンスはあったけど 、彩が悲しむといけないから一人で苦労して育てたのに揉まれていた。


妻の亜希子の命日なのに揉まれていた。


反抗期も無く優しい子に育って揉まれていた。


家出てまだ1分しか経ってないのに揉まれていた。


例年よりも早く庭の桜が満開で揉まれていた。


亜希子の遺影がある仏間で揉まれていた。


彩もまんざらではない様子で裕一に揉まれていた。



別に悪い事はしてないんだけどね、夫婦なんだし。


若い2人だから仕方ないって思う。


背徳感で興奮するノリも分かるよ。


でもね…



『今日も世界で誰かが虚しくなっている』